映画から英語を学ぶ ― ネバーエンディング・ストーリー(中編)

 

Your English Place にようこそ。

 

このブログでは、

 

・英語を身に付けたいけど、勉強が難しくてなかなか続けられない

 

・いろいろな勉強法を試したけど、上手く行かなかった

 

・リスニング力アップのために、何をすればいいか分からない

 

・単語がなかなか覚えられず、ボキャブラリーが増えない

 

というようなお悩みに役立つ、様々な方法をご紹介します。

 

 

前回は、英語のリスニングとボキャブラリーの強化に、

 

英語字幕で洋画を観ること

 

をお勧めしました。そして、映画の例として、

 

ネバーエンディング・ストーリー

 

を例として取り上げました。

 

不思議の世界、ファンタージェンの危機に立ち上がった主人公とともに

 

世界を救う冒険の旅をして、ついでに英語も覚えちゃおう

 

という大それたツアー企画? 第2回です。

 

 

 

前回は、DVDソフトで英語字幕を表示する方法をご説明しました。

 

今回は実際に、英語字幕を使ってどうやって英語を学ぶかをご紹介します。

 

それではいよいよ、世界を救う旅に出ましょう!

 

と急ぐ前に・・・ いくつか説明があります。

 

映画の先頭からいきなり英語字幕で観てしまうと、よほど上級者でない限り、

 

字幕を読むのに必死で、英語を聞く余裕がない

 

と、つまづいてしまいがちです。

 

せっかくやる気が出たのに、すぐに諦めてしまってはもったいないですよね。

 

そうならないためには、いくつかやり方があります。

 

上級者なら、最初から英語字幕で観てもいいと思いますが、

 

初心者~中級者は、途中でつまづかないために、

 

自分の英語レベルに合わせて、観るシーンを選択するのがいいです。

 

そのためには、全体のストーリーを把握していた方がいいので、

 

一度、全編を通して日本語字幕で観て下さい。

 

 

・・・ということで、

 

はやる気持ちを抑えて、まずは映画を楽しみましょう。

 

ポップコーンかポテチと飲み物を用意して(※オプションです)・・・

 

ご用意されたDVDをプレイヤーにセットし・・・

 

今度こそ、冒険の旅の始まりです!

 

 

・・・

 

 

はい。お帰りなさい。

 

映画はどうでしたか。童心に帰れましたでしょうか。

 

感動の余韻に浸っているなか、申し訳ありませんが

 

さっそく進めさせていただきます。笑

 

 

 

ここからは、実際の映画のシーンも交えて説明するので、

 

ネタバレがあります。まだ観ていない方は、読まないでくださいね。

 

話が分かってしまうともったいないですから。

 

それでは、DVDプレイヤーの字幕を、英語に切り替えてください。

 

やり方を忘れた方は、前回のブログを見てくださいね。

 

次に、観るシーンの選択です。

 

DVDプレイヤーのチャプター・リストを使うと便利です。

 

 

この画面左側のメニュー、上から2番目を選択します。

 

すると、各チャプターがいくつかずつまとめて、サムネイル画像とともに表示されます。

 

この画像を見て内容を思い出しながら、聞き取りやすそうなシーンを選んでください。

 

印象に残ったシーン、もう1度観たいシーンを選ぶのも、いいですね。

 

 

 

英語が聞き取りやすいシーンとして、1つ例を挙げます。

 

チャプター4 コリアンダーの本

 

 

いじめっ子から逃げて飛び込んだ本屋さんでの、バスチアンとおじいさんの会話です。

 

おじいさんが子供向けにゆっくりしゃべるので、聞き取りやすいです。

 

セリフを聞きつつ、字幕を目で追ってください。

 

どうでしょうか。文字で見ると、結構知っている単語が出てきませんか。

 

 

ここで、いくつか聞き取りのコツを説明します。まず、

 

英語を心のなかで音読しようとしないこと。

 

つまり、

 

英語を読まずに、ただ音に合わせて追いかけることです。

 

そして、

 

英語を聞きながら、日本語に訳そうとしないこと。

 

まずは意味は気にせずに、音と単語の対応を、しっかり追うようにします。

 

英語の音を良く聞き、そのスピードに合わせて字幕を追いましょう。

 

単語が実際にどのように聞こえるか、耳を慣らすためです。

 

頭の中で翻訳して理解しようとすると、時間を取られてすぐに置いて行かれます。

 

2~3回聞いてから、一時停止して字幕を読んだり、単語を調べたりしましょう。

 

 

単語やフレーズを調べるのに便利なサイトをご紹介します。

 

アルクが提供している、無料のオンライン辞書「英辞郎 on the Web」です。

http://www.alc.co.jp/

このWebページの上の方に検索ボックスがあり、そこに調べたい単語・フレーズを入力して検索することができます。

 

 

もう1つコツがあります。それは、

 

全てを聞き取ろうとしたり、理解しようとしないこと。

 

むしろ、2~3度繰り返し聞いても聞き取れないものは、どんどんスキップして良いです。

 

知っている単語を見つけて、その音を聞き取ることにフォーカスします。

 

これらのコツを頭に入れて、観てみてください。

 

ちなみに、このチャプターでは、

 

リスニングの重要な法則を、2つ学ぶことができます。

 

冒頭で、少年が本屋さんに飛び込んだ直後の次のシーンです。

 

 

この字幕は、子供嫌いのおじいさんが店の奥から言ったセリフです。

 

この最初に、「Get out of here」 (ここから出ていけ)とあります。

 

この最初の「Get out」に、1つの法則

 

語尾の「t」が弱くなり、「ラ」か「リ」に聞こえる

 

があります。

 

この「Get out」は、2つがつながって、

 

「ゲラウ」

 

と聞こえます。

 

そしてもう1つの法則

 

他の単語の後に続く 「of」 が弱くなり、「ア」か「オ」に聞こえる

 

があります。例えば上の文の「out of」は、

 

アウラ

 

と聞こえます。

 

英語は音がつながるので、上の2箇所がつながって、

 

「Get out of here」

 

 

「ゲラウラ ヒア」

 

と聞こえます。

 

決して、ゲット アウト オブ ヒア と切り離しては言わないのです。

 

(ちなみにこの言い方、映画やドラマでとても頻繁に出てきますね。)

 

もう1度、このシーンを観てください。

 

どうですか。ゲラウラ ヒア! と聞こえましたか。

 

この、2つの法則をぜひ覚えてください。

 

早すぎて聞き取れないシーンでも、英語字幕を見て、

 

語尾の「t」や、単語に続く「of」がある場合、

 

これらの法則が隠れてないか、音を良く聞いてみてくださいね。

 

 

そして次に、このフレーズを、

 

真似してしゃべってみましょう。

 

次に、上の「ゲラウラ ヒア」 を、実際に真似して言ってみましょう。

 

ゲットアウトオブヒア じゃないですよ、ゲラウラ ヒア です。

 

怒ったおじさんの真似をして、なるべくそっくりに言ってみましょう。

 

どうですか、アメリカンな気分になりませんか?

 

感情を込め、「出て行け」という意味もこめて、叫んでみましょう。

 

ゲラウラ ヒア!

 

・・・

 

誤って、ご家族の方などに言ってしまわないよう、注意してくださいね。

 

このように、言いやすいフレーズ、簡単なフレーズなどは、

 

どんどん真似してしゃべってみましょう。

 

そして慣れてきたら、長めのセリフなども、どんどんトライしましょう。

 

 

次にもう1つ、比較的に聞き取りやすいシーンを観てみます。

 

チャプター9 「悪い知らせと望み」です。

 

 

ファンタージェンの異変と、女王の病気について、長老の演説が始まりますが、

 

割と簡単な単語が多く、話し方もゆっくりで聞きやすいです。

 

 

 

このチャプターにも、リスニングの法則を1つ学べる箇所があります。

 

それは、平原の勇者アトレーユが登場し、話し始めたシーンです。

 

 

 

 

この法則とは、単語どうしがつながって、「h」の音が消えることです。

 

どこにあるかというと、字幕の2行目

 

「shouldn’t have」

 

です。この2つの単語がくっついて、「have」の先頭の「h」が消えて、

 

シュドゥンタブ

 

と発音されます。

 

この少年の言い方ではさらに、「shouldn’t」の最後の「t」もほぼ消えて、

 

シュドゥナブ

 

のように聞こえます。

 

should not have = すべきでなかった

 

という意味で、普通の会話でとても良く使われます。

 

そしてほぼ必ず、上のカタカナのように「h」を抜かして

 

シュドゥナブ

 

と発音されます。

 

ネイティブでも読み書きの苦手な人は、これを、

 

「shouldn’t have」 ではなくて 「shouldn’t of」

 

と書くと勘違いしている人もいるほどです。

(ネイティブの先生が言っていたので、本当です。)

 

この「h」が消える法則は、他の単語の組み合わせでも多く見られます。

 

例えば、

 

「ask him 」 は、「アスク・ヒム」ではなく、「アスキム」 と発音され、

 

「take her」 は、同様に「テイカー」 と発音されます。

 

この法則を頭に入れて、上の少年のセリフを聞きましょう。

 

どうでしょう、「シュドゥナブ」、聞き取れましたか。

 

 

聞き取りができなければ、何度かリピートした方がいいですが、

 

学びを継続するためには、

 

ストレスを溜めないこと

 

も重要です。

 

そのために、

 

完璧主義にならないようにしましょう。

 

新しい勉強法を試して失敗する原因の1つが、この完璧主義です。

 

最初から、間違いのないように、かつ全てを理解して進もうとする。

 

ほどなく、面倒になって行き詰まる。

 

これは、英語の小説などに挑戦する場合にもあてはまります。

 

最初から、分からない単語を一字一句もらさず調べようとする。

 

すると非常に時間がかかってしまい、進まないことにストレスを感じる。

 

やっぱり自分にはムリだ・・・となってあきらめてしまう。

 

これを避けるためには、分からないことがあっても、

 

とりあえずある程度まで、どんどん進んで、

 

達成感を味わいましょう。

 

そうしてから、気になるところだけ戻って確かめたりしましょう。

 

もちろん戻らずにそのまま進んでもいいです。

 

途中でやめてしまうよりはずっといいですから。

 

それでは、チャプター・リストに戻り、続きをお楽しみください。

 

 

 

最後に、今回ご紹介した英語字幕で観るコツと、リスニングの法則をまとめます。

 

・自分のレベルに合わせてシーンを選ぶ

 

英語を心のなかで音読しない

 

・英語を聞きながら、頭のなかで日本語に訳さない

 

・リスニングの法則: 語尾の「t」が弱くなり、「ラ」か「リ」に聞こえる

 

・リスニングの法則: 他の単語の後に続く 「of」 が弱くなり、「ア」か「オ」に聞こえる

 

・リスニングの法則: 2つの単語がつながり、先頭の「h」が消える

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

次回は、他にもいくつかオススメのシーンをご紹介します。

 

旅はまだまだ続きます!

 

ABOUTこの記事をかいた人

1972年沖縄県宜野湾市生まれ フリーランス翻訳者・ライター・英語講師 米軍基地に就職するものの、自由を求めて退職。特許翻訳者となる。 地方に居ながら先端技術の特許を翻訳する一方、趣味のサーフィンのために海外に通う。オアフ島ノースショアで仕事をしながらの長期滞在も経験。特許翻訳歴は13年以上。 現在は「自分が独自開発した学習法を教えることで、英語を武器に自由な人生を送る人を増やしたい」という思いから、特許翻訳者としてだけではなく、英語講師として、英語で仕事ができる人材の育成を行っている。